ホーム > 学校紹介 > 教科担任よりひとこと
国語学習の柱は文章を読む力、書く力を養うことです。自らが言葉で表現する楽しさを知るために、通常のカリキュラムに加えて、1年次の簡単な自己紹介文から始まり、体育祭や文化祭、修学旅行などの行事、あるいは読書感想文、意見文などテーマに基いて、「書く」ということを積極的に行っています。
また、漢字検定にはみんな熱心に取り組んでいます。国語と結びつく行事として、サレジオフォーラムでは生徒、保護者を前にした意見発表会、文化祭における演劇、全員で執筆編集する年間誌「木犀」など様々な機会があります。
これらを通してテーマを発見し、読み、書き、伝えることの楽しさを知り、国語の基本的な力を培ってもらいたいと考えています。
中学では計算、関数、幾何、確率といった領域を学びます。まずは数学に取り組む楽しさを知ってほしい。小学校の時に算数が苦手だった人でも大丈夫です。
数学の答えは決して一つではありません。考え方が生徒それぞれで違うように、生徒の数だけ答えがあります。ですから問題の解き方を生徒自身が考える過程、答えを導き出すまでの思考のプロセスや論理を大切にしています。そのために幾何は実際に図形を描いたり、ゲーム形式で関数を学んだりすることで、苦手意識をなくし楽しく学べる工夫をしています。
また基礎力の充実を図るためにプリント指導など個別に手厚い指導を行っています。
科学的な視点、それは大人になっても生活を豊かにし、世界を見る歓びや感動を深めてくれます。
この学校の周辺には美しい自然があり、生徒たちは環境と親しむ事を自然に学びます。例えば地球から美しい月が見えます。もし私たちが月面に立つ事ができて、地球を眺めた時、その地球の形と、地球から見た月の形には何か関係があるのだろうか。
理科に親しみをもってもらいながら、やがて高校に行ったときに物理、化学など抽象度の高い科目にも興味をもってもらうような工夫をしています。
生徒自身が感じ、考え、理解していくことを目指しています。
社会科は、1年次で「地理」、2年時で「歴史」、3年次で「公民」を学習します。広い領域を学びますが、パソコンや映像などの教材も利用し興味を持って学習に取り組めるような工夫をしています。
また、ノートを使わず、毎回授業プリントに記入することで板書に遅れることなく進むことができます。なお、授業プリントは試験前のまとめや復習に役立つと生徒からの声もあります。
その他にも調べ学習や目隠しをして校内を歩くバリアフリーの実態調査、また修学旅行前の事前学習など教室の中だけでなく総合的な学習を通して一人ひとりの興味関心が高まる学習を目指しています。
英語は日々の積み重ねが大事な教科です。基本文や単語など、小テストを繰り返しながら基礎力をつけていきます。
また、英語圏の地域の文化背景を理解するために、楽しく学ぶ工夫をしています。リスニングについては、高校入試や英語検定に対応できるように練習を重ねます。年3回、学校を会場として英語検定を実施しています。検定にチャレンジする生徒、および基礎学力不足の生徒には補習を行っています。
1年次は歌を歌うことで「楽器としての自分の身体を鳴らしてみよう」ということからスタートします。そしてピアノを中心にヴァイオリン、ハンドベルなど、徐々に様々な楽器に触れていきます。まずは自分の出している音を自分で聴き取れることを目指し、次に合唱や合奏を通して、音を通して人とのコミュニケーションを築くことを目標としています。初心者の子どもたちもさまざまな楽器を演奏できるようになります。 3月の音楽発表会では1、2年次それぞれでヴァイオリン、チェロ、マリンバ、鉄琴、木琴、リコーダー、ピアノの合奏をします。2年次は合奏に加え、ハンドベルも演奏し、ハンドベルは、文化祭、クリスマス会などでも演奏します。3年次の卒業演奏会では一人一曲ずつピアノ演奏を行います。発表会の前には、生徒たちは昼休みや放課後の時間を利用して、自主的に練習します。音楽を楽しむことを知った子どもたちの成長力は素晴らしいものがあります。
美術は基礎として3年間通してデッサンをしています。自然を観察して客観性を学んだ上で、主観的表現力を高めていきます。他には工芸、デザイン、絵画、彫刻をしています。陶芸は3年生の大きな課題です。また自分で気に入った美術館や博物館などに行き、自分なりに鑑賞しレポートを提出してもらっています。新たな自分を発見してもらうのがこの授業の目的なので、取り組み方を重視しています。彫刻では材料を杉の丸太から切り出し、プラスチック樹脂などは素材から制作しています。
文化祭、体育祭では力を合わせて共同制作活動をしています。文集などの表紙イラスト・コンテストも人気です。自主制作を望む生徒には夏休みなどを利用して個別指導もしています。
技術では設計から始まり、木や金属など素材の見極め、道具の使用法など物作りの完成までのプロセスを学びます。ここでは目的達成のために合理的、論理的な適切性と共に、美しさも求めるようにしています。3年生では校内ロボットコンテストをして盛り上がっています。
家庭科では衣食住の生活の基本を学びます。住環境のことを重視し、20年後の生活プランを仮想し、家族を思いやった上でその居住プランをデザインします。建ぺい率、容積率を踏まえて平面図を描きます。また栽培体験を通し、食の安全について学び、人間が環境と共存し健康的で持続可能な生活を送ることへの理解を深めます。
サレジオの教育理念を表わす「謙虚で強く逞しく」は、この学校の創設者ドン・ボスコが残した言葉です。1年次ではこの言葉をはじめ、ドン・ボスコの様々な言行やサレジオ会の活動について、また広くキリスト教について理解を深め、この学校で学ぶことの意味を考えます。2年次は聖書を読みながら、そのメッセージについてみんなで考えます。3年次になると、将来の生き方も含め、自分をみつめることの大切さを学びます。
12月のクリスマスの集いや1月のドン・ボスコのミサは大聖堂の厳かな雰囲気の中で行われます。またプール開きでのお祈りや、宿泊研修でのお祈りの時間「ボナノッテ」など、年間の行事を通してキリスト教の精神に触れる機会を作っています。
最も身体が成長し変化しているこの時期、スポーツを生徒たちが楽しく行い、個々の運動能力を伸ばす工夫をした授業を行っています。個々の競技スポーツに入る前に重要なことは、いかにバランスをとるかという身体調整力なのです。身体調整力は楽しくけがをせずに生涯スポーツをするための基本なのですが、これは意外と理解されていない場合が多いのです。
基本的な調整力と集団で動くことの基本を押えた後は、陸上競技、バスケットなどの球技、器械体操、格技、水泳など楽しみながらどんどんやります。その中で生徒個々の良い点を引き出しその能力を伸ばします。